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あなたに出会えて、ほんとうによかった。

中瀬さんと仲田さん。介護を超えた「絆」の物語。
笑顔の中瀬千春さんと仲田富枝さん
中瀬千春さん
十王堂おうじ 管理者兼介護職
中瀬千春さん

どんな困難も「なんとかなるさ」と笑い飛ばして乗り越えるポジティブモンスター。明るさと行動力で現場を引っ張る。職員の声にすぐ応える姿勢や、利用者と同じ目線で寄り添う対話力に定評がある。最近の口ぐせは「介護はオモロイ!」ますますパワフルになって、地域No.1の施設づくりを現場からしっかり支える頼れる存在。

仲田富美枝さん
十王堂おうじ 利用者
仲田富美枝さん

米寿を迎える明るく情の深い女性。気性の強さも持ち味で、笑いと愛情にあふれる言動で現場を照らすムードメーカー。中瀬さんを「社長さん」と呼んで慕う。歌が得意で十八番は美空ひばりの柔。骨折入院で退所するが「また帰ってきたい」と強い意志で懸命にリハビリに取り組み復帰。出迎えた中瀬さんと感動の再会を果たす。

介護という仕事に、どこまで本気になれるか。おうじグループの職員たちは「人」として利用者に向き合う本気の覚悟を持ち、介護の枠を取り払って人生の伴走者であろうとしています。そんな思いを体現する職員・中瀬千春さんと、88歳の利用者・仲田さんが登場。お互いに惹かれ合い、時間を重ねて育まれた、まっすぐであたたかい関係に触れてください。

「こんなにいい人、他におらんよ」 初対面で中瀬さんの魅力に惹かれる。

── 初めて会ったとき、お互いにどんな印象を持ちましたか?

中瀬さんお会いしたのは病院で、リハビリを頑張っている姿を拝見しました。歌が好きだと聞いていたので、きっと明るい方なんだなろうなって。去年の春からご利用で私との付き合いは1年が過ぎました。

仲田さんきれいな人じゃなぁって。そんで話してるとほんまにいい人じゃなって思えてきて。どこまでもついていきたくなる。そんな人だから社長さんと呼んでるんよ。

── 最初は仲田さんに気難しい面もあったとか?

中瀬さんご家族からの情報で、長女と一緒に住んでいた頃とっくみあいの喧嘩したとかで。気性が荒い一面があると聞いてました。でも私が他の利用者さんと話し込んでいると、やきもちを焼かれ、すねるところもありますから微笑ましいです。

利用者の仲田さん

仲田さんは心の支えであり、よき相談役。 「おかえり」の声を聞くたびに元気になる。

職員の中瀬さん

── 中瀬さんにとって仲田さんはどんな存在ですか?

中瀬さんときどき本当に忙しかったりだとか、困ってたりしてるんですけど、そういうときに相談すると「頑張れ、頑張れ」って励ましくれるんですよね。あと私は出入りが多くて、帰ってきた時に大きい声で「おかえり!」と言ってくださるのは、本当に嬉しいです。本来なら職員が言わなければいけない言葉を利用者さんに言ってもらえるのだから。いつも力をもらってます。

── 仲田さんはどうですか。中瀬さんをどう思ってます?

仲田さん中瀬さんはね、いつも私を一番に見てくれるんよ。だから、ついていこうって思えるし、この人と一緒におるだけで元気になるんよ。ただ、きれいな人だからもてるんよ。そのときはやきもち焼くけど、ちゃんとあとで来てくれる。私はちょっとすねてるかもしれんけど。

得意の歌をのど自慢で披露する。 仲田さんの十八番は、美空ひばりの「柔」

── テレビ局で仲田さんだけ歌をリクエストされたとか?

中瀬さん仲田さんは自然にそれができる人なんですよ。お願いねって言ったら、大きな声で歌ってくれたんです。テレビ局もその歌声だけ収録をしてくださった。なんでもノリがいいんですよね。引き受けて場を盛り上げてくれる。ほんとうにのど自慢なんですよ。歌って共通言語だから、病気の人も、病気でない人もみんな歌ってくれて活性化される

── 仲田さんが得意な歌ってなんですか?

中瀬さんあれよく歌うよね。美空ひばりの「柔」勝~て~と思~うな~♪

仲田さん思えば~負け~よ~♪

── おおっ、うまい。歌はいつ練習されてます?

仲田さんしてないしてない(首を振る)

中瀬さん寝る前にこっそり練習しとるな?

仲田富枝さんの肩に手を置く笑顔の中瀬千春さん
対話を通じてわかるのは、ただの職員と利用者ではない、心と心が通う関係の存在。中瀬さんが本気で応えようとするからこそ、仲田さんも本気で応えてくれる。その信頼の循環が、施設の雰囲気を変え、介護の現場に幸せの風を吹かせています。そして、再び笑い合うために。ふたりが選んだ道とは──

ふたりでもう一度笑い合うために。 懸命のリハビリで十王堂おうじに戻る。

歩行器を用いてリハビリを行う仲田富枝さんと補助する中瀬千春さん

── 仲田さんがここを一度離れて、戻られたときの話をお聞かせください。

中瀬さん数か月前トイレ内で転倒して股関節を骨折したんです。入院することになったので契約を解除されたんですね。そこから普通は3か月とかリハビリをやるんですけど、1か月で退院されて。娘さんの強い希望もあって十王堂おうじに戻ってきてくださいました。

── 仲田さんが戻りたいと思われたのは、やっぱり中瀬さんがいるからですか?

仲田さんはい。この人がおるなら、また会いたいって思えた。中瀬さんの写真を見てな。リハビリを頑張った。戻ってこれてほんまに嬉しかったです。

── 中瀬さんは、仲田さんが戻ってこられると知ってどう思われましたか?

中瀬さん結構元気だったのでホッとしました。ちょっと前は普通に歩けたんですけど、骨折してほとんど歩行器になっちゃったんですね。でもリハビリでここまで回復したのだし、十王堂おうじへの通いをずっと継続していていただけるんだったらいいかなって思いました。事業所の雰囲気も仲田さんがいることで明るくなりました。感謝しかありません。

家族の代わりに紡ぐ「いつもの楽しみ」 ふたりで行ったランチ。頼みすぎたけどいい思い出に。

── 最近の楽しかった思い出はありますか?

中瀬さんこの間のこと覚えとる?パン食べたね。ソフトクリームも食べたね。一緒にね。いつもはご家族さんと外食に行かれるんですけど、行けなくなったんですよ。だけど、家族と行けなくなっても私たち家族がいるので、当たり前の事を変わらずやっていきたい気持ちになり、一緒に外食に行かせてもらいました。それで2人でソフトクリームを食べたんです。ランチはお寿司だったけど時間がちょっと早すぎたね。結局パンになっちゃったけれど美味しかったな。

仲田さんあれは嬉しかったな。何を食べたかよりも、中瀬さんと一緒に行けたことが嬉しかった。

中瀬さん沢山頼んで食べ過ぎちゃったけどね(笑)

コミュニケーションをとる仲田富枝さんと中瀬千春さん

胸いっぱいの想いを込めて。 お互いに送り合う感謝のメッセージ。

縁側でお茶をしながらカメラに向けてポーズをとる中瀬千春さんと仲田富枝さん

── お互いに会うのがすごく楽しみみたいですね。

中瀬さんそうですね、居ないとびっくりですよね。ご自宅のドアを開けたらいつも居るんですから。

── 最後に一言ずつメッセージを送り合っていただけますか。

中瀬さんいつもありがとう。いつも助けていただいてありがとう。仲田さんは本当に大切な存在です。どうか今後も元気でいてください。手を出しすぎることはしません。自分でできることはやってもらいます。長く先を見て一緒に生活していきましょう。よろしくお願いします。

仲田さんもう胸いっぱいだから。こんなこと言われてほんま嬉しいです。何を言われてもついていきます。もう言葉が出てきません。何せこの私がどうとかこうとか言うたら、そうじゃないよって私が言ったことを受け取ってくださるしね。こちらこそよろしくお願いします。これからもずっとついていきたいです。

中瀬さんと仲田さんの間には、言葉では語り尽くせない絆がありました。それは「人と人」の強いつながり。「介護はオモロイ」と言う中瀬さんに惹かれる人が多いのは、本気で介護という仕事を楽しんでいるから。ともに笑って、泣いて、喜ぶ。全部本気だから相手は心を開いてくれる。会うのがすごく楽しみ。そう話す仲田さんの顔は穏やかで幸せそうでした。
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